三十三歳の人妻、麗子は結婚して七年、十一歳になる一人息子がいるが思春期に差し掛かり妙に余所余所しい態度をとるようになっていた。しかも、歳の離れた旦那とはほとんど性生活が無く、欲求不満な日々が続いている。そんなある日、正太が顔に痣を作って帰ってきた。正太は学校でクラスメイトの苛めにあっていたのだ。仲裁に入る麗子だが、少年達は麗子にある交換条件を提案する。それは正太を苛めない代わりに、麗子の体を弄ぶという、恐ろしくも無邪気な要求だったのだ…。そんなあられもない母親の姿に、正太は抑えきれない衝動を覚える。そして、麗子もまた一人息子に対して許されることのない欲望を抱いていたのだった…。