幼い頃に母と死別した御手洗正彦は、父と共に4才でアメリカに渡り、3年前に帰国して学校に入学した。彼には幼い日に優しくしてくれた”お姉さん”の存在が特別な印象として心に強く刻まれていて、いつか彼女と結ばれたいという思いがある…。記憶の中の彼女の顔はおぼろげだった。彼が転んだ時に、手を差しのべてくれた彼女が、麦わら帽子を被っていたことだけは覚えているが…。”お姉さん”は一体誰なのか?その候補者は数名いる。父と二人、男所帯の家に来て、掃除などの世話をしてくれる、近所に住む今日子と明日香の姉妹。○○の頃から知っているバイト先の喫茶店の奥さん草峰満子。そしてアメリカ在住時の父の知人の娘さん、夏風麗(シャア・フォンリー)。そんなある日、夏風麗がアメリカからやって来て、彼の家で居候をはじめる…。