武者修行の旅から帰ってきた椿は剣の腕は勿論、兵法全般において成長していた。これでフランシスとの戦いも、有利になると思いホッとするケイン。椿は、花婿選びでケインが負ければ、自分が彼と結婚することができるかも…という思いはあるが、あくまでも領主のために尽くそうと思う。国王になることよりも、真剣に領民のことを心配しているケイン。ドアーフの族長にも「僕の至らなさのせいで、君たちにも嫌な思いをさせてしまって申し訳ない」と。そんな姿を見て、人間嫌いのシフォーネの心は動き、戸惑うのだった。一方、城に戻ったシャルロットは、美しく素敵なレディにと成長していた。フランシスの勢力拡大によりケインは風前の灯火だと聞いても「取り決めどおりに、わらわは領主として優れた功績を残した者と結婚します!」しかし、内心はケインのことが心配で仕方ないのだった。そして、それを見抜いている国王は…。追い込まれたケインに秘策はあるのか…。シリーズ遂に完結!